ラジコンヘリによる地形調査
ラジコンヘリにデジタルカメラを搭載して、空中から地形を撮影します。
撮影した映像を解析して、地形、植生、地質などを判定したり、3次元解析によって地すべり土量の算定なども行います。
ラジコンヘリ
これまで3次元解析が可能な空中写真の撮影は、撮影専門会社の技術に頼ってきました。
しかし、一般にはまだこの方法は費用が高く、小規模な調査では利用を見合わせるケースが多いようにみられます。
当社で使用中のラジコンヘリは、積載可能重量2kg、滞空時間最大30分です。当社内で常時整備しており、技術社員が自らの操縦で撮影します。
このため、極めて迅速、低コストで的確な撮影が可能となりました。写真撮影には、天候条件が備わる必要があります。とくに最大風速は3m/sec以内が望まれます。
空撮写真の活用例
撮影とサーフェイスモデルの作成
サーフェイスモデルは、撮影した映像の点群を3角網(TIN)構成に変換し、ポリゴン面の集合体モデルとしたものです。等高線、断面線などの連続した切断形状の抽出が可能となります。
解析ソフトは、geomagic STUDIOを用いました。このソフトウェアでは3次元の点群データから高速処理によりサーフェイスモデルの作成が可能であり、ノイズ除去などのフィルタ機能も備えています。
解析画像を3次元座標データ点群として保存し、ラジコンヘリによる撮影データのほか3Dレーザの精密データや測量データなどと組み合わせることができます。こうして蓄積した3次元点群データは、任意視点から鳥瞰し、任意断面で切断し、土量を計算するなど、高度な解析ができます。
これらの技術については、計測リサーチコンサルタントの技術協力を得ております。